どうもジュエリー作家のSasabukiです。
こんにちは、シルバーアクセサリーの愛好家の皆さん!今回は、シルバーアクセサリーのコーティングについて詳しく解説します。コーティングは、シルバーアクセサリーの表面に薄い層を形成し、美しい見た目と耐久性を提供する役割を果たします。さまざまなコーティングの種類とその効果について学んでみましょう。
この記事は以下のような人におすすめ!
・アクセサリーを購入を検討している人
・コーティングの違いを知りたい人
・シルバーアクセサリーを所有している人
ロジウムコーティング(ロジウムメッキ)
ロジウム(Rh)は、白い光沢を持つ貴金属でありプラチナと同じく白金族です。その価格は高く、1gあたりの価格はプラチナよりも高価です。
ロジウムはシルバーアクセサリーの表面にコーティングすることで、美しい輝きを保ちます。その色味はプラチナのような高級感のあるグレー寄りな白色の光沢があります。ロジウムコーティングは耐久性が高く、シルバーの変色や小傷から守ってくれます。一般的なコーティングで数か月は持ち、アクセサリーの使用頻度によってはもっと持つこともあります。
ロジウムメッキの厚さは0.05~1μm(1μm=0.001mm)程度と非常に薄いですが、その効果は十分発揮します。メッキの厚さは業者により異なるので気になる方は確認してみましょう。専門のジュエリーのメッキ加工業者へ依頼することでロジウムコーティングを行うことが可能です。
ちなみにK18のジュエリーをプラチナみたいな色にしたい場合もそのままロジウムメッキをかけることでカラーチェンジさせることもできますよ。
プラチナコーティング(プラチナメッキ)
プラチナメッキについては、実際には宝飾品で見るケースは少ないです。どちらかというと電子機器部品や機械系の部品に施されるメッキです。独自のメッキ工場で加工しているジュエリーブランドなら別ですが、プラチナメッキといいながら実はロジウムメッキのケースも多くあるようで、いい加減な説明をしているジュエリー業者もあるので注意しましょう。
おそらくプラチナみたいな色のメッキという意味で消費者に分かりやすくするため、プラチナコーティングと言ってしまっているのではないかと思います。
K18色コーティング(K18色メッキ)
K18色コーティングは、シルバーアクセサリーの表面にK18ゴールドの色味を付けるためのコーティングです。このコーティングにより、シルバーアクセサリーに高級感や豪華さを与えることができます。一般的には「K18メッキ」や「K18GP」(※GP:ゴールドプレーティング)と言われていることが多いですが、正確には本当にK18をメッキしているわけではなく、それよりも金性の高いK22などのメッキの上にさらに色味調整のメッキが施されてK18色に見えるようにコーティングされていることが多いです。
K18色コーティング(K18色メッキ)などの金メッキ系は、ロジウムメッキよりも厚めにメッキされているケースが多いです。ですが厚くても数μm程度なので長期間使用していると摩耗し、下地のシルバーが見えてきてしまいます。摩耗して色が変わってきてしまった場合も、メッキ加工業者に依頼することで元の金色に戻すことが可能です。ただし、メッキは塗装と違うので、小さい傷などはそのまま残ります。傷が気になる人は一緒に磨き直しを依頼すると良いでしょう。
ピンクゴールド色コーティング(ピンクゴールド色メッキ)
たまに見かけるピンクゴールド色コーティング。こちらのメッキも金をベースに施されているメッキです。色味が違う以外は性能的にはK18色コーティングとほぼ同じです。ただし、摩耗して再メッキを加工業者に依頼する場合はメッキ業者によって色が異なるので注意が必要です。ある程度色味の違いは許容しておいたほうが良いでしょう。
ニッケルメッキ
ニッケルメッキはシルバーアクセサリーやそのほか真鍮のアクセサリーの下地のメッキとして施されているケースが多いです。ニッケルメッキを施すことで、表面の光沢が増し、若干の小傷を消したり、ベースの地金の色むらを消す効果があります。その上にさらにロジウムメッキや金メッキを施すことで、きれいに仕上げのメッキがかかります。ただし、ニッケルメッキにはアレルギー反応が起こる可能性があるため、肌の敏感な方は注意が必要です。
薬品で変色防止のコーティング
シルバーアクセサリーには、変色を防ぐための特殊な薬品を塗布するコーティング方法もあります。このコーティングにより、酸化や変色を防止し、シルバーアクセサリーの美しさを長く保つことができます。
まとめ
コーティング(メッキ)と聞くと安物のイメージがあるかと思いますが、シルバーアクセサリーに役立つそれぞれ特徴や効果があります。これらのコーティングについて知ることで、アクセサリー購入の参考にしたり、またシルバーアクセサリーの輝きを長持ちさせることができます。ただし、コーティングは時間とともに劣化する場合があり、定期的なメンテナンスが必要です。専門の修理業者に相談して、適切なメンテナンスをすることがおすすめです。
また、コーティング以外にもシルバーアクセサリーの保護にはいくつかの注意点があります。例えば、水や汗、化学物質などの影響を受けやすい状況での着用を避けること、保管時にはジュエリーボックスやポーチに入れて密閉すること、摩擦や衝撃から守るために他のアクセサリーとの保管を分けることなどです。
シルバーアクセサリーの美しさを長く楽しむためには、適切な保護方法と定期的なメンテナンスが欠かせません。コーティングを活用し、シルバーアクセサリーをより一層輝かせましょう!
↓保管方法について知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
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