値段の違いだけじゃない!アクセサリーの素材比較!スターリングシルバーとプラチナの違いとは?

ジュエリーの選び方

どうもジュエリー作家のSasabukiです。

シルバーアクセサリーを選ぶ際に、素材の違いについて知識を持つことは重要です。特に、スターリングシルバーとプラチナは人気のある素材ですが、それぞれに異なる特徴があります。この記事では、スターリングシルバーとプラチナの違いについて詳しく解説します。素材の特性やお手入れ方法などを比較することで、自分に合ったアクセサリーを選ぶ際の参考にしてください。

Sasabuki
Sasabuki

この記事は以下のような人におすすめ!

・大事なプレゼントを購入するのに素材はどれがいいのか迷っている人

・シルバーとプラチナの価格差以外の情報が知りたい人

・高い買い物なのでしっかり考えたい人

スターリングシルバー

スターリングシルバーは、純銀に他の金属(通常は銅)を混ぜて作られた合金です。
割合は純銀92.5%で残りの7.5%は銅というのが一般的です。そうです、よく聞く925シルバーなどと言われているものはこのパーセントのことを意味しています。(※正確にはパーミル(‰)で925となる。)

ではそもそもなぜ、純銀(純度100%)のままジュエリーにしないのか?と疑問に思っている人もいるかもしれません。

実は純銀のままではアクセサリーに向いていないのです。

純銀の状態ではとても軟らかく軽くぶつけただけで傷や変形が発生してしまいます。細いリングだと指の力だけで簡単に曲がってしまうほどです。一次的にたたき上げて強度を上げることもできますが、純銀の場合そのまま放置しておくと元の軟らかさに戻ってしまいます。
そこで、銅を加えて合金にすることにより、強度を増すことができ、また加工性も向上します。そのため一般的なアクセサリーのシルバー素材は925シルバーが多いのです。

Sasabuki
Sasabuki

あえて純銀でその軟らかさを活かしたデザインをしている作家さんもいるよ!

以下にスターリングシルバーの特徴をまとめました。

  • 価格:貴金属の中ではリーズナブル。
  • 輝きと美しさ: スターリングシルバーは、銀の特徴的な輝きを持ち、エレガントな雰囲気を演出します。また、シンプルなデザインから複雑なフィリグリー(線状や糸状にした銀を編み込んだり、ろう接して複雑な形にさせたりしたもの)まで、幅広いスタイルのアクセサリーが作られています。磨き上げるとプラチナよりも白く光ります。
  • 耐久性: スターリングシルバーは強度があり、日常の使用に耐えることができます。ただし、銀素材の為、しばらくするとくすみや、黒っぽく変色などしてきます。
  • 手入れ: スターリングシルバーは比較的手入れが容易です。研磨剤の入った柔らかい布で優しく磨くことで輝きを取り戻すことができます。

シルバーのメンテナンスについてはこちらの記事も参考にどうぞ↓

失敗!意外と知らない!?シルバーアクセサリーのメンテナンスについて
正しいシルバーアクセサリーのメンテナンス方法をご存じでしょうか?大切なシルバーアクセサリーって長く使っていたり、放っておくと、くすみや変色が気になってきますよね?正しいメンテナンスを行わないと大切なアクセサリーが台無しになることも…。そこで、今回はシルバーアクセサリーのメンテナンス方法と注意点について詳しくご紹介します。

プラチナ

プラチナは非常に貴重な金属であり、高級感と耐久性を兼ね備えています。
一般的にはPt900Pt850などが多いです。数字についてはスターリングシルバーと同じく含まれている金属の割合(‰パーミル)から来ており、Pt900の場合は90%が純プラチナで、残り10%はパラジウムなどが含まれていることが多いです。強度を求める場合は銅が少量入っていることなどもあります。

Sasabuki
Sasabuki

ちなみにPt900は指輪など、Pt850はネックレスなどに多い印象です。

少しレアですが、たまにPt100という刻印が入っているアクセサリーがあります。これは純プラチナ100%という意味ではなく、ほとんどの場合プラチナは10%しか入っていないケースがほとんどです。シルバーにプラチナが配合されていると変色が起きにくいという利点がありますが、その分価格が高くなってしまい、中途半端な素材なためあまり使われていません。
もし純プラチナだとしても現在はPt999(※1)という表記となるため勘違いしないように注意しましょう。

以下にプラチナの特徴をまとめました。

  • 価格:貴金属の中でも高価な分類。
  • 輝きと高級感: プラチナは銀白色の輝きを持ち、その上品な外観から高級な素材として広く知られています。シンプルなデザインでも、存在感のあるアクセサリーとなります。
  • 耐久性: プラチナは非常に耐久性があります。酸化や変色することがなく、長期間の使用でもその美しさを保ちます。ただしスターリングシルバーと比べると軟らかいため、小傷などはつきやすいです。
  • 手入れ: プラチナは比較的手入れが容易です。ぬるま湯と軽い洗剤を使用して優しく洗うことで、輝きを維持することができます。

※1:昔はPt1000という刻印だったが、科学的に証明できないので景品表示法的にアウト。ということで現在最高品位は999という表記になっています。(参考:一般社団法人日本ジュエリー協会(JJA), ジュエリー及び貴金属製品の素材等の表示規定2017(平成29)年度改訂版,https://jja.ne.jp/books/pdf/kikinzoku2017.pdf

プラチナの勘違い

プラチナのリングは日本だとよく結婚指輪などに使用されているイメージですが、高級品のため長く使えるように丈夫な素材なのだろう!と勘違いしている方も中にはいらっしゃるようです。
確かにプラチナは風化することがほぼないので、長く使用していない期間があってもその輝きは衰えません。ですが、実は軟らかい素材なので足で踏んづけてしまうと最悪曲がってしまうことも…

ではなぜプラチナがジュエリーに使用されているのかというと、
金属の美しさ、風化しない素材、貴金属のため価値がなくならない、などの理由のほかに、プラチナはその軟らかさと粘りのある特性を生かして、ダイヤやそのほか宝石などを繊細な爪でも石留(いしどめ)できるという利点もあります。
小さい爪で留められた宝石は、爪が邪魔にならないので多くの光を取り込み、より一層輝きます。

まとめ

スターリングシルバーとプラチナは、どちらも美しいシルバーアクセサリーを作るための優れた素材です。スターリングシルバーは手頃な価格でありながら、輝きや耐久性に優れていますが、変色する可能性がある点に留意する必要があります。一方、プラチナは高級感と耐久性に優れており、長期間使用しても美しさを保ちますが、価格が高くなることがあります。

自分の予算や好みに合わせて、スターリングシルバーまたはプラチナのアクセサリーを選ぶことが大切です。また、どちらの素材を選んだとしても、適切な手入れを行うことで長く楽しむことができます。お気に入りのシルバーアクセサリーを選ぶ際には、素材の違いを理解し、自分に合ったアクセサリーを見つけてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました